小田原屋

100年以上の歴史を持ち伝統の味を代々受け継いできました。

小田原屋
伝統の揚げ物

昔ながらのコロッケから、「タイカレー」「チキンのトマト煮」などの洋風おかずまで。これらを作っているのは、実は100年以上の歴史がある老舗のお惣菜屋さんです。 今回は、高崎市・あら町にある「小田原屋」の小野里悟さんにお話を伺いました。 

小田原屋 小野里悟さん
小田原屋 小野里悟さん

小田原屋さんの歴史を教えてください。 

看板商品の金時豆
看板商品の金時豆 

最初は、私のひいおじいさんがこの場所で漬物屋さんをやっていたそうです。そのころは屋号があったかどうかも分からないのですが…。お店の名前が「小田原屋」になった理由は、もともと前橋市のアーケードの中にあった同名のお惣菜屋さんでおじいさんが働いており、暖簾分けで名前をいただいたのが始まりです。おじいさんは、90歳くらいまで店頭に出続ける人でした。いつもお店の端の椅子に座って、お客さんを出迎えていましたね。 

そして、2020年には店舗をリニューアルしました。きっかけは、お店でずっと使い続けていたカマドが壊れてしまったことです。レンガづくりのカマドで、直しながら使っていたのですが、ついに事故で故障してしまって。そのままでは仕事にならないので、お店全体のリニューアルも兼ねてカマドを新しくすることにしたんです。 

悟さんは、どうしてお店を継ぐことにしたのですか? 

小田原屋 小野里悟さん
小田原屋 小野里悟さん

私は長男でもないですし、もともと継ごうとは思っていませんでした。年末、おせちの時期だけ手伝っていたくらいで。でも、ホテルの調理担当として働いている中で、「ただ作る毎日だと人の顔が見えてこないな」と思ったんです。 
私は接客が苦手だったので、昔はそのほうが心地よかったんですが、いちどお肉をお客さんの目の前で切って提供したとき、意外と楽しかったんですよね。それから、ふと家業のお店のことを考えてしまう瞬間があり、考えが変わってきたのが理由です。 
朝は早いし、もちろん楽な仕事ではないですが、1日中働くことについては慣れています。昔から、家族がみんなそうでしたから(笑)

いつも、どんなお客さんが訪れますか? 

インタビューを受けながら
インタビューを受けながら

小さい頃からお店を見てきましたが、最近は一人暮らしの男性や若い世代のお母さんたちも増えてきました。ずっとこの場所でお店をやっていますから、昔から知っている方が帰省したときに「小田原屋さんの煮物が食べたかった」と言ってくれることもあります。 

洋風のお惣菜
洋風のお惣菜
伝統のお惣菜
伝統のお惣菜

昔は、この近くにほかのお惣菜屋さんもありましたが、今ではほとんど閉店されてしまいました。うちも「食堂にしたほうがいいんじゃないか」と言われたこともありますしね。でも、家族経営なので規模を広げるのは難しいし、子どもたちに大変な思いをさせないような働き方で続けていきたいと思っています。 

お問い合わせ先 

有限会社 小田原屋 
高崎市あら町1-10 TEL.027-322-2540

ミベルフェイシャルサロン
https://www.mibell-facial.com/